2011年6月11日土曜日

震災から3ヶ月:被災地での軽くて、重い言葉

被災地では、被災地だけで通じる、軽く、しかし重い言葉が交わされている。

「お前んとこは?」
「流れちゃって。。。」
「Sは?」
「どっか行っちゃって」




津波や火事で、家や家族をなくした話である。

「もう行った?」「行った。」
「行った?」「残った。」
「兄さんたちは?」「残った。もう、くたびれちゃってさ。。。」
「やっぱ二ヶ月限界。。。」

避難所から離れ、仮設住宅に入れたかどうかという話である。





避難所の前に並んでいる仮説トイレ







車から見えてくる仮設住宅






震災から3ヶ月。
被災地では、大きな不安の毎日が続いていくのである。

「抽選で仮説住宅があたった」とうれしいお知らせ。プライバシーのない避難所から開放され、小さな家に入れるのである。しかし現実が厳しい。多くの仮設住宅の周りに、一切お店などがない。蛇口から出てくる水が、塩っぽくて飲めない場合も。仮説住宅に入ると、物資をもらう権利が消える市町村も。そして仮説住宅での急な妙な静かさ。入ったとたんに、自分がいる悲惨な状態をはじめて実感する方も。
「残った」方も、「行った」方も、これから迫ってくる暑い夏には、大変難しい時期を迎えようとしている。SWTJは、5月28日から6月4日までのミッションの間には、両方の立場の方の意見に耳を向けた。

こういった被災地での状況には、支援組織がどう答えるべきであろうか。

避難所では、バランスの良い食事がまだまだ少ない。これからしばらくの間、まだまだ炊き出しや新鮮な野菜などの差し入れが必要であろう。「避難所での方々と連絡を取る・ニーズを把握する・素早く対応する」とは、SWTJの動き方の基本。これから夏だ。炊き出しの衛生に最注意をはらうべき時期でもある。大変疲れていらっしゃる避難所の皆様に、たまには栄養の高い食事を作りたいものである。



SWTJが被災地で作る食事の差し入れ








そして、孤立した家や仮説住宅で困っていらっしゃる方々のためにも動くべきであろう。少なくとも、行政や地元の方が仮説住宅の周りにお店などを作るまでの間、「物資が必要に応じて届くようにする・小さな店や喫茶店を作る」などが、民間支援組織が行うべき支援の一つであろう。地元の方々も動いているので、細かく被災住民と連絡を取った上での活動が必要であろう。



気仙沼市の漁火パークにもこれから仮説住宅






そして、京都キャラバンが主に行うたこ焼き・ぽんがし・綿菓子・音楽・映画などを含めるイベント作りが、これから何よりも必要であろう。被災地では、震災のためにキャンセルになったお祭りが多い。しかし地元の方々が、みんなで集う場所づくりを強く望んでいる。「夏もぜひ来て欲しい」と、次々と声を掛けられたSWTJ京都キャラバン。皆が集う、小さなお祭り。子どもの笑顔が希望の種。



SWTJ京都キャラバンのイベントは、小さなお祭り






「くたびれちゃってさ。。。」

と、被災地での方々の軽くて、重い言葉。
震災三ヵ月後、被災地の皆様、本当にお疲れ様です。

                                                  写真・文 吉川ベアトリス@SWTJ

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