2011年11月26日土曜日

震災から8ヶ月: ニーズが変わるなか、相変わらず続く深刻な現状 。



SWTJ
10月11月活動リポート


震災から八ヶ月。被災地の現状、どう変わったのだろうか。
そしてSWTJがどう新しいニーズに答えているのでしょうか。

暮らしにくい避難所で長い歳月を過ごした避難所滞在者がこの秋やっと、ほぼ全人仮設住宅に入れた。

避難所で使われた仮設トイレが、たんぼの中で新しい使用を待つ。陸前高田(10月22日)


仮設住宅に入ると、プライバシーがあり、やっと自分のトイレやお風呂もある。しかし次に新しい深刻なニーズが出てきた。

新しいニーズに応えるべきだが、その中に次の課題がある:

・仮説住宅の周りの環境を冬の前に改善すべき。
-----雨、風、雪に対しての設備。水が仮設の周りにたまらないように側溝を作る。仮設の雰囲気を改善:花を植える、ベンチなどを設置。

避難所での生活が終わった。しかし、その瞬間から、そこに避難した方々に自立が求められる。仮設住宅には、二年の間に住めるのだが、電気、ガス、毎日の必要経費と料理、これから自分で払わないといけない。大勢の方々が職業先を失った中、収入がない状態が続くとこれからが深刻だ。 

 -----漁業、農業、商売、観光などでの新しい仕事場が必要。

・震災後、慢性病や避難所での生活の疲れが理由で、津波をせっかく生き抜かれた大勢の方が亡くなられた。仮設住宅に入ってから、この傾向が続かないよう、行動をとるべき。
 ----- 仮設住宅に入ってから、慢性病などで悩む方々が社会の目から消えがちである。通いなれていた医者や病院がもう近くにはないなど、新しいライフラインが必要 なか。それぞれの地域行政の対応も必要だが、介護のための資料・手続きが簡単ではないことなど理由に、大勢の方に必要なサッポートが回らない。民間やボラ ンティアのサポート活動も必要。

・避難所でせっかく作ってこられたコミュニティーが仮設住宅に入ってからばらばら。  仮設を建てる土地が少ないため、遠隔地で仮設住宅が建てられ、高台など、店や学校から遠く離れている場所も多い。新しい環境の中で新しい人間関係を作らな いといけないだが、長い避難生活のストレスと疲れも溜まり、その前向きなエネルギーを出せない方もおられる。そして仮設で一人になると津波のトラウマも訪 れる。孤独、飲酒問題、鬱など外から見えない問題が深刻だ。
-----新しく地域で人との繋がりを作れる場と機会が必要。違う環境の町で新しいスタートが出来るきっかけ作りが必要だと思われる。

唐桑半島の仮設住宅 の浄化槽(10月 24)

もうすぐ冬。風雨が吹き込む。対策が急がれる。
漁師が山の上で仕事?
仮設入居者が唐桑半島の山でわかめの種付けのための準備。ここから通って、かきの養殖、ほたての養殖の準備も開始している。気仙沼では、半分以上の方が漁業や養殖に関連している仕事を持っている。 しかし、沿岸設備の環境が直らないと、仕事にもどれない。(11月9日)


津波によって被害受けた気仙沼での冷凍設備 (10月 20日)。 冷凍設備が直らないと、気仙沼の漁業関連の営みが動きにくい 
 
SWTJの現場での対応

--仮設住宅の近くに交流場を作るのをサポート
仮設住宅で少しずつ新しく人との繋がりを持ち、新しい生活のためのきっかけや可能性を見つけ、人との繋がりによって孤独から少しだけでも開放されることを期待したい。

--春の花プロジェクトを開催 
仮設入居者と共に花壇、プランターなどを作り、春に向けて球根を植える。 仮設住宅から外へ出ないお年寄りなどが少しでも外に出て花を世話したり、花に癒されることを期待したい。植え込みイベントによって、人と人との繋がりを増やし、新しい絆を作ることが目的。
--交流イベント・食事イベント・コンサートを企画
集 まる、新しい人に出会う、新しい生活のきっかけを見つける、久しぶりにみんなと笑えるための機会を作りたい。10月と11月に気仙沼唐桑半島・気仙沼月立 区・岩手県での陸前高田に、SWTJによって5箇所で開催されました。福島県南相馬ではSWTJがチャリティーコンサートをサポート。

--被災地でSWTJ支部
宮城県と岩手県には、地域の方が管理・活動するSWTJ支部があり、被災者でもある現地の方々が次々と新しい取り組みをタイムリーに行っています。

--SWTJは被災地での文化的活動を被災地外に紹介
SWTJは、被災地で地域エコツーリズム・文化的活動などを行っている方々と繋ぎ、それらの活動をホームページで紹介していきたい。全国や外国で紹介することによって観光に貢献していきたい。

--別のボランティアグループと協力する場合も          
(11月11日に南相馬でチャリティーコンサートを協力)
--現地での文化的活動・地域イベント・お祭りなどに積極的に参加。
その活動によって:
ー地域住民の方々とSWTJとの信頼関係を強める
ー現地のSWTJ支部とのチームワークを強める
ー被災地での新しいニーズを把握する
10がつ・11がつに:気仙沼市月立駅伝に参加・八瀬森の学校の蕎麦営業イベントに参加・新月中学校で英語交流・気仙沼市立獅折小学校で学童の子ども達と交流。



 SWTJは気仙沼市月立駅伝参加。四位入賞 (11月6日)
 SWTJ気仙沼支部事務局長が森の学校で手打ち蕎麦(10月23日)
 
SWTJは学童で他のボランティアと一緒になって、子ども達と交流。少し前まで、この小学校は避難所として使われた。沿岸が近くて、津波や火事の被害が多かった地域だ。


気仙沼市立新月中学校で中学生と英語で交流。あと何年か、復興を担ってくれるだろう地域の若者だ。(10月21日)(写真:新月中学校)


SWTJは活動する場所:

地震と津波と原発事件によって、40万人以上避難することになった。
SWTJが出来ることはとても限られている。

SWTJの活動は小さく始まった。
震 災直後に宮城県で知り合った被災地の方々と繋ぎ、その地域でまず活動した。周辺の地域での方々とも知り合い、活動を続け、少しずつ範囲を広げた。そして、 活動の時に出逢った現地の方や現地で長期的に支援続けるボランティアに次の場所を紹介してもらったりした。このように、SWTJは少しずつ活動を広げてき た。
現地の方々の協力で、宮城県でSWTJ気仙沼支部、岩手県でSWTJ陸前高田支部が出来た。主にその支部のご協力で現地での活動を続ける。

そのほか、南三陸、気仙沼の大島、又福島県の南相馬にも活動を広げることになった。


大島の山上から見た気仙沼市(10月20日)。震災の時、気仙沼湾と大島が津波に、そして火事に、覆われた。


大島の山上で木に火の跡。山頂まで火が上がった。(10月20日) 

 少しずつ、ごみが分けられ、リサイクルされる(気仙沼市唐桑半島10月24日).
上の二枚の写真は、陸前高田5月30のもの。半年前と比べて、片付けが大きく進んだ。しかし下の写真で分かるように、これからのごみ処理が大変な問題だ。 

陸前高田あたりの道路沿い (10月22日) 
 陸前高田ごみ処理リサイクル場 (10月22日)
SWTJ京都はSWTJ陸前高田支部の金沢支部長と打ち合わせ。11月の球根植えや仮説での交流イベントについて話す。(10月22日)写真:さの工務店(仮設住宅建設会社)
SWTJ陸前高田支部の村上さん(タコ漁師)とSWTJ代表の吉川 (10月22日)

 SWTJ が宮城県で居酒屋を営む吉田さんと打ち合わせ。近くの仮設住宅での球根植え付けと交流イベントについて話す(10月23日)



SWTJ気仙沼支部:
旧月立小学校での仮設住宅付近に交流スペースを

旧月立小学校は、1922年(大正11年)に建てられ、2007年(平成19年)に登録有形文化財に指定された美しい木造校舎である。
旧月立小学校では現在八瀬・森の学校が活動 

2006年から、八瀬・森の学校はその古い建物を生かし、「手打ちそば」「炭焼き」「農業体験」「川遊び」などによって、都会の人たちに楽しんでもらえる地域イベントを行い、大きく地域に貢献してきた。
震災直後から、学校の運動場がボランティア村に使われ、その後8月から仮説住宅の場にもなった。 

森の学校の方々が、このように新しく学校の付近に生活するようになった人たちをずっと暖かく守ってきた。そしてここはSWTJ気仙沼支部にもなった。



学校校庭の仮設住宅(10月25日)
左:旧月立小学校。右。仮設住宅。 (10月23)




SWTJは、仮設近くの物置き場を片付け、交流場を作った。 地域の方々とテント村のボランティアも少しずつ手を加えてくれた。SWTJは10月に、壁など作り、冬のための準備も行った。 (10月25日) 
この交流場に少しずつ、いろんな人が集まるようになった。仮設住宅の住民、現地の人、森の学校の人、近くで農家を行う人、ボランティア達だ。ここで一服し、食事を食べ、交流を深める。
そして人と人との新しい繋がりがここで生まれる。
交流場でのひと時 。地元住民、仮設住宅の入居者、ボランティア、皆で囲む鍋は最高です。(10月20日) 


SWTJ気仙沼支部長田村さんの芋煮を囲んで、みんなで交流 (10月22日) 
SWTJの協力で交流場の隣にお風呂も。交代で薪でお湯を作る (10月25日)



八瀬森の学校での手打ち蕎麦営業 (10月23日)

SWTJ気仙沼支部事務局長吉田さんが八瀬森の学校で手打ち蕎麦。 これはスローフード:蕎麦はここで種を蒔いて、ここで刈り入れ、ここで加工、ここで手打ちして、ここで食べる。もともと、気仙沼はスローフード宣言都市なのです。(10月23日)) 


八瀬森の学校のメンバーとSWTJはキッチンで協力 (10月23日) 

気仙沼市の旧月立小学校が3月11日の大地震による被害も少なく、奇跡的にきれいに残された。

地域が交流できる場として、そして人の新しい繋がりが生まれる場として、大きく期待しています。破壊的な被害に遭った三陸の里海ですが、里山から復興を心から望みます。 


SWTJはこの場の文化的な底力を大きく期待しています。そしてここを拠点しているSWTJ気仙沼支部の復興に向けての活動を力強くサポートしていきたいと思います。

SWTJ春の花球根企画:

SWTJの去る10月25日の「被災地で冬の前に球根を植えよう」というアピールに対し、大変寛大な答えがあって、感謝一杯です。
大勢の方々が球根を選んで送ってくださったり、土やプランターのためのカンパを頂きました。皆様のご協力本当にありがとうございました!
  皆様から集まった球根の数々
 


土と材料を現地で仕入れました (11月7日)

そして、仮設住宅入居者の方々と一緒に土作り・花壇作り・プランター植え込みなどを行いました。

土作り(11月8日)

大きな花壇の準備


 現地でのボランティアも参加
仮設住宅入居者の皆さんと一緒に球根を植えました

仮設住宅のそばの大きな花壇が完成!
休憩時間、「お茶っこ会」は京都のお菓子で頂きました。
それぞれの世帯のために個人プランターも作りました
プランターの設置

 土植えもやりました

植えた後、みんなでソーセージで交流イベント:150本焼きました




これで春に向かって、花の成長を見守りながら、咲くのが楽しみです!
 ご協力してくださった皆様、本当にありがとうございました!




                   吉川ベアトリス (SWTJ翻訳・編集部)





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